火災保険を利用して屋根塗装はできる？適用される症状とは？

皆さんは、火災保険で屋根塗装ができることをご存じでしょうか。
保険の適用条件を満たすことができれば、火災保険を利用して屋根塗装ができる可能性があります。
自然災害によって屋根が破損してしまった方は必見です。
今回は、火災保険の種類と適用される症状について見ていきましょう。

□火災保険の種類について

1.住宅火災保険

最も一般的な火災保険であり、基本的な戸建て住宅向け火災保険です。
火災や落雷、破損、風災、雹などの被害を補償します。
台風の飛来物や落雷で外壁が破損した際に、適用されることがあります。

しかし、水害や暴行、飛来、落下、衝突などの損害は保険が適用されないので注意しましょう。

2.住宅総合保険

住宅火災よりも補償範囲が充実しており、住宅に関する総合的な補償を受けられます。
水害での損失、人の過失による水濡れ事故などでも補償を受けられますので、確認してみましょう。

3.オールリスクタイプ

住宅総合と比べてさらに補償範囲が大きい火災保険です。
もちろん、保証会社によって補償内容は変わりますが、実際の損害額が補償されるケースもあります。

4.特約火災保険

住宅ローンで家を購入した際に加入義務がある火災保険です。
補償範囲はそれほど広くありません。

火災保険の種類を紹介しましたが、火災保険が屋根塗装に適用されるのはどのようなケースなのでしょうか。
風災として認められることが多い症状は以下の通りです。

・台風で屋根瓦が破損し、雨漏りが起きた
・台風が去った後に屋根を見ると、瓦がずれていた
・強風で屋根材が飛んだ
・豪雨によって雨漏りが起きた
・竜巻が発生し、それによる飛来物で屋根が破損した
・雹が降り、屋根が壊れた

破損個所の修理と同時に、塗装も必要であると判断されれば、火災保険が適用されることがあります。

しかし、上記の症状に当てはまらない場合でも、問題ありません。
適用される症状は、小さい破損から大きい破損まであります。
また、適用するかを決めるのは、専門知識を持つ火災保険会社が派遣している調査員です。

そのため、ご自身で決めるのではなく、一度火災保険会社に連絡し、診断してもらいましょう。

火災保険は、火災だけでなく自然災害にも適用されます。
まずは、ご自身がどの保険に加入しているか、補償範囲はどこまであるのかをしっかり確認してみましょう。
自然災害が原因で屋根に被害があった場合は、保険適用で屋根塗装ができる可能性があります。

小笹正幸: 1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。