家を所有することは多くの人にとって大きな誇りであり、その外観を美しく保つことは所有者の責任の1つです。
外壁は家の顔とも言える部分で、その美観を保つことは家全体の価値を高める上で非常に重要です。
しかし、外壁が時間と共に黒ずんでしまう現象は避けられない問題の1つであり、これを解決するためには外壁の黒ずみの原因を理解し、適切な対策を講じる必要があります。
今回の記事では、外壁の黒ずみをはじめとした汚れの原因について解説します。
□外壁黒ずみの主犯「雨だれ」のメカニズム
雨だれは外壁の黒ずみを引き起こす主な原因です。
この現象は、屋根から流れ落ちる雨水が埃や排気ガスなどの汚れを含み、外壁を流れ落ちる過程で汚れが外壁に付着して黒ずみを形成するというものです。
特に、防汚塗料の経年劣化は雨だれの形成を加速させます。
防汚塗料は外壁を守る重要な役割を担っていますが、時間が経つにつれてその効果は弱まり、外壁を汚れから保護する力を失ってしまうのです。
ここでは、具体的な対策方法をご紹介します。
1:定期的な清掃:外壁を定期的に清掃することで、埃や汚れが蓄積するのを防ぎます。
2:防汚塗料の再塗装:経年劣化した防汚塗料は、再塗装によってその効果を回復させられます。
3:防水加工:外壁に防水加工を施すことで、雨水が外壁を直接流れるのを防ぎ、汚れの付着を軽減します。
□多様な外壁汚れの種類とその対策
外壁の汚れは雨だれだけではありません。
コケ、カビ、ホコリや排気ガスによる汚れ、さらにはサビや塗膜の色あせなど、様々な原因によって外壁は汚れてしまいます。
これらの汚れはそれぞれ異なる対処方法を要求します。
*コケ汚れとカビ汚れ
コケとカビは、特に日当たりが悪い場所や湿気が多い場所で発生しやすい汚れです。
これらは高圧洗浄機や専用クリーナーを用いて除去することが推奨されます。
*雨汚れ
雨汚れは、雨水が外壁の汚れを洗い流す過程で残った跡です。
このタイプの汚れは高圧洗浄機や専用クリーナー、ブラシを使って落とせます。
*ホコリ・排気ガスによる汚れ
空気中のホコリや排気ガスによる汚れは、外壁の凹凸に入り込んで発生します。
これらは高圧洗浄機やブラシを使って効果的に除去できます。
また、サビと塗膜の色あせの汚れにも注意が必要です。
サビや塗膜の色あせに対しては、洗浄ではなく塗装が必要です。
特にサビは金属部分のメンテナンスが不十分な場合に発生しやすく、塗膜の色あせは紫外線や雨水による経年劣化が原因で起こります。
□まとめ
外壁の黒ずみや汚れは、家の美観を損ねるだけでなく、物件の価値を下げる可能性もあります。
雨だれが主な原因である外壁の黒ずみに対しては、定期的な清掃や防汚塗料の再塗装、防水加工が有効です。
また、コケやカビ、雨汚れ、ホコリ・排気ガスによる汚れ、サビや塗膜の色あせといった様々な外壁の汚れに対しても、それぞれの特性に合わせた対策を講じることが大切です。
これらの対策を適切に実施することで、家の外観の美しさを長期間保てるでしょう。
編集者プロフィール
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1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。
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