自宅の外壁に小さな剥がれを見つけたとき、すぐに専門会社に連絡するべきか迷う人は多いでしょう。
しかし、外壁の劣化の兆候とその原因を理解し、小規模な応急処置を自分で行えれば、問題の拡大を防ぎ、費用も節約できます。
今回の記事では、外壁剥がれの原因と自分でできる応急処置の方法についてご紹介します。
□外壁剥がれの原因を知ろう
外壁の塗装剥がれの主な原因は、経年劣化と施工不良の2つに大別されます。
それぞれの原因について見ていきましょう。
1:経年劣化
外壁塗装に使用される塗料の寿命は、一般的に10年前後とされています。
ただし、立地条件によっては平均寿命より早く劣化が進むこともあります。
例えば、海沿いの物件や周囲に建物が少ない場所では、塩分や風の影響を受けやすく、塗装の劣化が加速します。
また、同じ家でも南向きの壁面は、紫外線の影響を最も受けるため、他の面より早く劣化が進行します。
2:施工不良
外壁塗装は、下塗り、中塗り、上塗りの3工程を、それぞれ乾燥させながら行います。
この過程で、以下のような施工不良があると、塗装剥がれにつながります。
・塗布面の汚れを十分に除去せずに塗装した
・各工程の乾燥時間が不足していた、または間隔が空きすぎていた
・下地の準備が不十分だった
・下塗り材の選定が適切でなかった
これらの原因を理解することで、自宅の外壁を長持ちさせるための知識が身につきます。
□自分でできる外壁の応急処置
外壁の剥がれが小規模な場合、DIYで応急処置を行えます。
ここでは、養生シートを使った雨養生と、防水テープやシーリング材を使った補修の2つの方法を紹介します。
1:養生シートやビニールシートで雨養生
屋根や屋根に近い部分の外壁剥がれによる雨漏りに対しては、養生シートやビニールシートでカバーする雨養生が有効です。
シートをしっかりと留めて、雨水の浸入を防ぎましょう。
大きな養生シートは、広範囲の応急処置に適しており、ホームセンターで購入できるので費用も抑えられます。
2:防水テープやシーリング材を使った補修
剥がれの範囲が狭い場合は、防水テープやシーリング材を使って応急処置ができます。
防水テープは粘着力が高く、雨水の浸入を防げます。
シーリング材は、目地や隙間を埋めるのに適しており、小規模な剥がれの補修に使用しましょう。
これらの方法は、すぐに専門会社に依頼する必要がない場合や、しばらく本格的な補修ができない場合に役立ちます。
□まとめ
外壁の塗装剥がれは、経年劣化や施工不良が主な原因です。
立地条件や壁面の向きによっても劣化の進行速度が異なることを理解しておきましょう。
小規模な剥がれに対しては、養生シートやビニールシートを使った雨養生、防水テープやシーリング材を使った補修といったDIYの応急処置が可能です。
これらの知識を活かして、自宅の外壁を大切に維持管理していきましょう。
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編集者プロフィール
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1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。
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