野地板とは?外壁との関係から見る劣化とリフォームのポイント

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外壁のリフォームを検討されている方。
美しい外観を取り戻すことはもちろん大切ですが、目に見えない部分の点検も忘れずに済ませましょう。
実は、外壁の劣化と屋根裏の野地板の状態は密接に関係しているのです。
今回の記事は、野地板の基礎知識から、外壁リフォームとの関連性、そして適切な点検・補修方法について解説します。

野地板の基礎知識

野地板の役割と種類

野地板は、屋根材を固定するための下地材です。
屋根材が風で飛ばされたり、雨漏りを起こしたりするのを防ぐ重要な役割を担っています。
主な種類としては、構造用合板、バラ板、耐火野地板があります。

構造用合板は、複数の薄い木材を張り合わせて作られた合板で、現在最も多く使用されています。
耐震性や耐風性に優れ、施工も容易なため、多くの住宅で採用されています。
厚さ12mm以上のものが一般的に使用され、JAS認定スタンプの有無で品質を確認できます。

バラ板は、幅の狭い板を並べて施工する伝統的な方法です。
通気性に優れ、湿気による腐食を防ぎやすいというメリットがあります。
近年は構造用合板に比べ使用頻度は減っていますが、瓦屋根などでは依然として使用されることがあります。

耐火野地板は、防火地域や準防火地域で義務付けられている、耐火性に優れた野地板です。
木毛セメント板や木片セメント板などが一般的です。

野地板の耐用年数と劣化症状

野地板の耐用年数は、種類や屋根材、気候条件などによって異なりますが、一般的には30~50年程度と言われています。
構造用合板は約30年、バラ板は約35年、耐火野地板は約30年が目安です。

劣化症状としては、腐朽、カビ、反り、割れなどが挙げられます。
特に軒先などは雨水の浸入を受けやすいので、注意深く観察する必要があります。
腐朽が進行すると、屋根材の固定力が弱まり、雨漏りの原因となるだけでなく、最悪の場合、屋根の崩落につながる危険性もあります。

野地板の点検方法

野地板の点検は、屋根の上に登って直接確認する方法、屋根裏から確認する方法、専用の検査機器を用いる方法などがあります。

屋根の上に登って確認する際は、専門業者に依頼することをおすすめします。
危険を伴う作業であるため、素人が行うのは非常に危険です。

屋根裏から確認する場合は、点検口などから内部の状態を確認します。
野地板の腐朽やカビ、釘の緩みなどをチェックします。

専用の検査機器を用いる方法は、より詳細な検査が可能です。
しかし、費用がかかるため、必要に応じて検討しましょう。

野地板と外壁のリフォームと関連性

外壁の劣化と野地板の関連性

外壁の劣化は、野地板の状態と密接な関係があります。
例えば、外壁に雨漏りの跡が見られる場合、野地板が腐朽して雨水が浸入している可能性があります。
また、外壁のひび割れや変色なども、野地板の劣化が原因で発生する場合があります。
外壁の劣化症状から、野地板の状態を推測する一つの手がかりとなります。

外壁リフォームと同時に行うべき野地板の点検

外壁リフォームを行う際は、必ず野地板の点検を行うべきです。
外壁をリフォームしても、野地板の状態が悪ければ雨漏りのリスクは残ります。
リフォーム工事と同時に野地板の点検・補修を行うことで、二度手間を防ぎ、費用を抑えることができます。

野地板の補修・交換が必要なケース

野地板の腐朽が進行している場合、または、雨漏りの原因となっている場合は、補修または交換が必要です。
補修は、腐朽部分の除去と新しい木材の充填などで行われます。
交換は、既存の野地板をすべて取り除き、新しい野地板を張り替える大規模な工事となります。

外壁リフォームにおける野地板対策

屋根と外壁の同時リフォームのメリット

屋根と外壁を同時にリフォームすることで、足場を一度に組むことができ、工期と費用を削減できます。
また、屋根と外壁の両方を同時に点検することで、より総合的な診断が可能となり、不具合の早期発見に繋がります。

野地板を含むリフォーム費用と工期の見積もり

野地板の補修や交換が必要な場合、その費用は工事の規模によって大きく変動します。
見積もりを取る際には、野地板の種類、数量、工期などを明確に確認しましょう。
専門業者に依頼し、見積もりを比較検討することが大切です。

信頼できる業者選びのポイント

信頼できる業者を選ぶことは、リフォーム工事の成功に大きく影響します。
経験豊富で、適切なアドバイスをしてくれる業者を選びましょう。
また、施工実績や顧客満足度なども確認することが大切です。
見積もりを依頼し、比較検討することで、最適な業者を選ぶことができます。

まとめ

この記事では、野地板の基礎知識から外壁リフォームとの関連性、そして適切な点検・補修方法まで解説しました。
外壁リフォームを検討する際は、目に見えない野地板の状態も確認することが重要です。
野地板の劣化は、雨漏りや屋根の損傷につながるため、定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、住宅の寿命を延ばすことに繋がります。
早めの点検で、高額な修理費用を回避し、安心安全な住まいを実現しましょう。
外壁リフォームと同時に野地板の点検・補修を行うことで、より効果的なリフォームを実現できます。
信頼できる業者を選び、適切な対応をすることで、安心してリフォームを進めることができます。
雨漏りなどの兆候が見られた場合は、すぐに専門業者に相談しましょう。

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編集者プロフィール

小笹 正幸
小笹 正幸
1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。