住宅所有者として、外壁塗装は避けて通れないメンテナンスの一つです。
しかし、塗装作業は一筋縄ではいかないもの。
どの部分を塗装すべきなのか、逆にどの部分は塗装しないべきなのか、その理由は何なのか。
これらの疑問に答えるため、本記事では外壁塗装の基本から、塗れない場所とその理由を解説します。
□外壁塗装の基本!どこを塗るべきか?
*木部塗装の対象となる部位
木部塗装は、破風板や軒天、帯板(幕板)などが主な対象です。
これらの部位は、木製の場合があるので、その場合は、日々の風雨による劣化が進む可能性が高いです。
特に軒天は雨が直接当たらない場所であるため、見落としがちですが、湿気によるカビや腐朽が進むこともあります。
木部塗装を行うことで、これらの部位を長持ちさせ、美観を保てます。
*金属塗装の対象となる部位
金属塗装は、屋根の雨押えや水切り、ダクトフードなどが対象となります。
金属製の部位は、錆びやすく、劣化が進むとその機能を果たせなくなる場合があります。
例えば、水切りが劣化すると、雨水が適切に排水されず、家の基礎に影響を与える可能性があります。
金属塗装を適切に行うことで、これらの問題を未然に防げます。
□外壁塗装で塗れない場所とその理由
1.アルミ製品
アルミ製品は、一般的に塗装が難しいとされています。
特に窓枠やテラスのフレーム、ベランダの手摺などが該当します。
アルミは塗料の密着が悪く、剥がれやすいという特性があります。
しかし、専用の下塗り材を使用することで、塗装が可能なケースも存在します。
2.ステンレス製品
ステンレス製品もまた、塗装が一般的ではありません。
水切りや換気扇のフードなどが該当します。
ステンレスは錆びにくい素材であり、そのままでも長持ちするため、塗装の必要が少ないのです。
ただし、デザインや色合いにこだわりがある場合は、専用の塗料と手法で塗装することもあります。
3.銅製品
銅製品は、特に日本建築でよく用いられます。
水切りや竪樋、横樋などが主な対象です。
銅は自然な風合いがあり、年数が経つと美しい色合いに変わるため、わざわざ塗装する必要がありません。
その美しさを楽しむためにも、銅製品はそのままの状態で使用されることが多いです。
□まとめ
外壁塗装は、ただ塗ればいいというわけではありません。
どの部分を塗るべきか、逆にどの部分は塗装しないべきか、それぞれにはしっかりとした理由があります。
この記事を参考に、外壁塗装における適切な判断を下して、美しく、機能的な住まいを手に入れましょう。
編集者プロフィール
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1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。
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