油性塗料の上から水性塗料を塗る方法|失敗しないための注意点と手順を解説

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以前油性塗料で塗装した外壁を、水性塗料で塗り替えたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
でも、水性塗料の上塗りって、本当に大丈夫なのか不安ですよね。
今回の記事では、油性塗料の上から水性塗料を塗ることは可能かどうかとその注意点について解説します。

□油性塗料の上から水性塗料を塗ることは可能?

油性塗料の上から水性塗料を塗ることは、可能です。
しかし、そのまま重ね塗りすると、塗膜の密着性が弱くなり、剥がれてしまう可能性があります。

これは、油性塗料と水性塗料の成分の違いによるものです。
油性塗料は、有機溶剤を主成分とし、乾燥すると硬い塗膜を形成します。
一方、水性塗料は、水を主成分とし、乾燥すると比較的柔らかい塗膜を形成します。
そのため、油性塗料の上から水性塗料を塗ると、水性塗料が油性塗料にしっかりと密着せず、剥がれやすくなってしまうのです。

そこで重要となるのが、下処理です。
油性塗料の上から水性塗料を塗る際には、塗膜の密着性を高めるための適切な下処理を行うことが必須となります。

□油性塗料の上から水性塗料を塗る際の注意点

油性塗料の上から水性塗料を塗る際は、いくつかの注意点があります。

*下処理をしっかり行う

下処理は、塗膜の密着性を高めるために非常に重要です。
油性塗料の上から水性塗料を塗る場合、以下の手順で下処理を行うことをおすすめします。

・油性塗料の塗膜を研磨する
サンドペーパーなどで、油性塗料の塗膜を研磨して、表面を粗くします。

・プライマーを塗布する
プライマーは、油性塗料と水性塗料の接着性を高める役割を果たします。

・乾燥させる
プライマーを塗布後、しっかりと乾燥させましょう。

*水性塗料の種類を選ぶ

水性塗料には、様々な種類があります。
油性塗料の上から水性塗料を塗る場合は、密着性の高い水性塗料を選ぶことが重要です。
例えば、アクリル系水性塗料やウレタン系水性塗料は、密着性が高く、油性塗料の上塗りにも適しています。

*乾燥時間を守る

水性塗料は、しっかりと乾燥させないと、塗膜が弱くなり、剥がれやすくなってしまいます。
水性塗料の乾燥時間は、塗料の種類や気温、湿度によって異なりますが、少なくとも24時間は乾燥させるようにしましょう。

*塗り重ねる際は薄く塗る

水性塗料は、油性塗料よりも薄く塗る必要があります。
厚塗りすると、乾燥時間に時間がかかり、塗膜が剥がれやすくなってしまいます。
薄く、均一に塗ることを心がけましょう。

*天候に注意する

塗料は、湿気や雨の影響を受けやすいです。
そのため、雨天時や湿度が高い日は、塗装作業を避けるようにしましょう。
また、塗装後は、直射日光に当たらないように注意してください。

□まとめ

油性塗料の上から水性塗料を塗ることは、適切な下処理と注意点を守れば可能です。
乾燥時間、塗膜の厚さ、天候に注意すれば水性塗料を塗装できるので、安心して外壁塗装を行えます。

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    編集者プロフィール

    小笹 正幸
    小笹 正幸
    1970年生まれ。建築業界歴29年。
    大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
    「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。