外壁塗装におけるパテとの役割とは?ひび割れ補修の必要性とともに解説

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外壁塗装は美観を維持するだけではなく、それまでの劣化を補修する作業でもあります。
その外壁塗装において、パテは下地処理の重要な役割を担う充填材です。
今回の記事では、外壁塗装におけるパテの役割や種類、使用方法、そしてひび割れ補修の必要性について解説します。

□パテとは塗装における充填材の役割

外壁塗装では、下地処理と呼ばれる工程で、表面の凹凸を平らにすることが重要です。
パテは、この下地処理において欠かせない存在です。

*パテの役割

パテは、外壁のひび割れや穴、凹凸などを埋めて、平滑な面にするための充填材です。
塗装の仕上がりを左右する重要な役割を担います。

*パテの種類

パテには、素材や用途によって様々な種類があります。
代表的なパテの種類と特徴を以下にまとめました。

・石膏系パテ
下塗り用として使われることが多く、水と練り合わせると硬化が始まります。

・炭酸カルシウム系パテ
仕上げ用のパテとして使われることが多く、乾燥すると硬化します。
樹脂が配合されているため、ペーパーで削りやすく、仕上がりが滑らかになります。

・エポキシ系パテ
仕上げ用として使われることが多いパテで、非常に硬くなります。
2液混合タイプで、硬化剤と混ぜ合わせて使用します。

*パテの使用方法

パテの使い方は、種類や用途によって異なります。
粉末状のパテは、水と混ぜて練り合わせて使用します。
練り済みタイプのパテは、そのまま使用できます。
パテの硬さは、水との混合比を調整することで調整できます。

□外壁のひび割れをパテで補修する3つの必要性

外壁のひび割れは、放置するとさまざまな問題を引き起こします。

雨水の浸入による腐食、美観の損失、カビの発生など、建物の寿命を縮め、住環境にも悪影響を及ぼす可能性があります。

*雨水により外壁内が腐食する

ひび割れから雨水が浸入すると、外壁内部が腐食し、建物の構造体まで影響を及ぼす可能性があります。
構造体の腐食は、シロアリなどの被害を拡大させる可能性も孕んでいます。

*建物の外観を美しく保つ

ひび割れは、建物の美観を損ない、せっかくの塗装の仕上がりを台無しにしてしまいます。
また、地震や強風などの振動によってひび割れが広がる可能性もあります。

*カビの発生で健康に悪影響を及ぼす

ひび割れから浸入した雨水は、外壁内部に湿気を溜め込み、カビの発生を助長します。
カビは、住人の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、心理的なストレスも与えます。

□まとめ

パテは、外壁塗装における下地処理において重要な役割を担う充填材です。
ひび割れや穴などの凹凸を埋めることで、塗装の仕上がりを向上させ、建物の寿命を延ばす効果があります。
外壁のひび割れは、放置すると雨水浸入による腐食、美観の損失、カビの発生など、様々な問題を引き起こします。
早めの補修が、建物の寿命と住環境を守ることにつながります。

編集者プロフィール

小笹 正幸
小笹 正幸
1970年生まれ。建築業界歴29年。
大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。