アスベストを安全に扱う屋根塗装術と必須の事前調査

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住宅の安全性と居住者の健康を守るために、アスベストを含む屋根の適切なメンテナンス方法を知ることは重要です。
今回の記事では、アスベストを含む屋根の塗装時の注意点と危険性、そしてより安全な代替手段についてご紹介します。
また、アスベスト事前調査の重要性とプロセスについても触れ、建築物のアスベスト含有確認から適切な対処法までの一連の流れを説明します。

□アスベスト屋根の塗装時の危険性と安全対策

アスベストを含む屋根の塗装は可能ですが、いくつかの注意点があります。

1:高圧洗浄による飛散の危険性

高圧洗浄機の強力な水圧は、スレート屋根の表面を削ってしまい、アスベストを空気中に飛散させる可能性があります。
これは工事会社だけでなく、近隣にも健康被害を及ぼす危険性があるため、高圧洗浄は避けるべきです。

2:飛散防止用塗料の使用

アスベストの飛散を防ぐために、事前に飛散防止用の塗料を塗って屋根を固める方法があります。

しかし、この方法も完璧ではなく、高圧洗浄を行えばアスベストが飛散する危険性が残ります。
また、塗装は約10年で劣化するため、屋根の破損時にはアスベストが飛散する可能性があります。

3:塗装以外の安全なリフォーム方法

塗装以外にも、アスベストの飛散を抑えられる方法があります。

・カバー工法:

既存の屋根の上に新しい屋根を葺く工法で、アスベスト飛散が少ないです。

・葺き替え:

劣化がひどい屋根材を撤去し、新しい屋根を葺く工法。

アスベスト除去作業を事前に行うことで、飛散を防止できます。

□アスベストの事前調査とその重要性

アスベスト事前調査は、建築物に使用されている建材にアスベストが含まれているかを確認するプロセスです。

1:アスベストの健康被害

アスベストは、肺がんや中皮腫などの深刻な健康被害を引き起こす可能性があるため、建築物の解体やリフォーム時には特に注意が必要です。

2:事前調査と報告の義務

住宅の解体や建材の部分的な撤去を行う際は、必ずアスベスト事前調査を実施し、都道府県または大気汚染防止法に定める政令市へ報告しなければなりません。

3:調査方法とアスベスト含有確認

建築工事の元請会社が、目視による建築物の状況確認とサンプリングを行い、アスベストの有無を判断します。

4:適切な除去と処理

アスベストが確認された場合は、周囲への健康被害を防ぐため、適切な方法で除去および処理を行う必要があります。

□まとめ

アスベストを含む屋根の塗装は、高圧洗浄による飛散の危険性があるため注意が必要です。
飛散防止用塗料の使用も完全ではなく、カバー工法や葺き替えといった塗装以外の安全なリフォーム方法を検討することが望ましいでしょう。
また、建築物の解体やリフォーム時には、アスベスト事前調査を実施し、適切な対処法を取ることが重要です。

 

 

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    編集者プロフィール

    小笹 正幸
    小笹 正幸
    1970年生まれ。建築業界歴29年。
    大工の棟梁であった父を継いだわけではないが同じ業界に興味を持ち、大学卒業後、首都圏を中心とする建売会社に入社。現場監督を希望するも営業に配属される。3年後、地元の総合建設会社に新たに住宅部門が設立されるということでUターン。この会社で企画、不動産販売、分譲住宅販売、現場監督、メンテナンスと一通りの業務を経験させてもらう。その後、会社が倒産。残務処理中に色々なお客様から「違う会社行っても面倒を見て欲しい」といわれ、独立開業を決意。2008年1月にして創業16年目。
    「私を必要とする人を全力で笑顔にする」ことをミッションとして行動しております。
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